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美容・エステ・スパ業界を対象とした2つの大型展示会が同時開催@ラスベガス・コンベンションセンター SAKURA LAS VEGAS TIMES第19号発行!
美容・エステ・スパ業界を対象とした2つの大型展示会が同時開催@ラスベガス・コンベンションセンター SAKURA LAS VEGAS TIMES第19号発行!
2025年6月21日(土)から23日(月)まで、美容・エステ・スパ業界を対象とした2つの大型展示会、IBS(International Beauty Show)とIECSC(International Esthetics, Cosmetics & Spa Conference)がラスベガス・コンベンションセンター West Hall にて同時開催されました。
美容・エステ・スパ業界の最新トレンドが集結するこの展示会には、約430社以上の出展者が参加し、会場は終日にぎわいを見せていました。
開場前にはエントランス前に長蛇の列ができるほどの盛況ぶり。会場全体が熱気に包まれ、美と癒しの最前線を体感しようとする来場者の高い関心がうかがえました。
2つのイベントは併催となっており、来場者は1つのバッジで両会場を自由に行き来できるのが特徴で、出展者・来場者ともにヘア・ネイル・スキンケア・エステティック機器・サロン経営など幅広い分野から参加をされていました。
製品展示に加え、実演、体験ブース、教育セッションなど、五感で「今のビューティー業界」を味わえる場となっています。
展示のほか、体験コーナーやセミナー、ビジネス相談など、多様なニーズに応える工夫が随所に見られました。
今年の展示会では、スキンケアや美容機器を中心に、さまざまなカテゴリーの企業が出展していました。
アジア圏の美容先進国として知られる韓国からは、パビリオン形式で多数のブランドが出展。
洗練されたパッケージや肌へのやさしさを重視した製品群が注目を集めていました。
スパ系の自然派コスメや、最新技術を搭載した美容機器など、アプローチは多様ですが、いずれも「体験型」「即時効果」「シェア映え」を意識したブース設計が特徴的でした。
展示と並行して、両展示会では300以上の無料クラスと実技を交えたマスタークラスが開催され、来場者の学びの場としても高く評価されていました。
なかでも注目を集めたのは、全米で人気のテレビ番組に出演するスタイリストやパーソナリティによる基調講演、肌トラブルに特化した実践型のセミナー、さらに第一線で活躍するヘアデザイナーたちによるライブセッションなど、実務に直結した内容が豊富だった点です。
現場の課題や最新の技術動向をふまえたテーマが多く、プロフェッショナルな来場者にとって、日々の施術や接客に活かせるヒントが得られる充実したプログラム構成となっていました。
今回の展示会からも、ブースデザインの「見せ方」や「空間設計」に多くの学びがありました。
◆ “体験を誘導する” 導線設計:多くのブースでは、前方に体験スペース、後方に説明やカウンター機能を持たせた設計が採用されており、来場者が自然と立ち止まって体験に参加しやすいように構成されていました。
手前の施術体験から奥の商品陳列へと、視線と動線が自然につながる設計。オープンなレイアウトと柔らかな色彩が、来場者の足を止める“誘導力”を生んでいた。
◆ 素材と光で差がつく空間演出 高価格帯のスパブランドでは、木材や布地、観葉植物などの自然素材を使い、照明は暖色系で統一。
まるでスパサロンに迷い込んだかのような癒しの空間演出が施されており、来場者の滞在時間も長めでした。
明るすぎないライティングと、やわらかなトーンでまとめられた什器構成。落ち着いた演出により来場者の滞在時間も長め。
◆ SNS時代に対応した “映え” 戦略 中にはフォトスポットやロゴを印象的に配置した背景パネルを設け、来場者が写真を撮りたくなるような仕掛けをしているブースも目立ちました。
こうした設計は、SNSを通じたブランド認知の波及効果も期待されています。もはや展示は“モノを売る”だけでなく、“記憶に残る体験を設計する”時代であることを感じさせます。
空中に浮かぶカラフルなバルーンが視線を引き寄せ、ブランドの世界観を立体的に演出。素材感のあるカウンターと組み合わせることで、思わず写真を撮りたくなる“映えブース”に仕上がっていた。
◆ 「見せない」ことで魅せる収納技術 商品点数が多いブランドほど、見せる部分と隠す部分のメリハリが上手に設計されていました。
裏導線を活用したスタッフスペースや収納付きのカウンターなど、現場オペレーションを意識した作りも印象的でした。
商品棚の下部には在庫用スペースがしっかりと確保されており、什器自体が“見せる + しまう”の両機能を果たしている。会期中もすっきりとした状態を保つ、実用性とビジュアルのバランスが取れた設計。
IBS & IECSC は、アメリカ西海岸最大級のビューティー展示会として、トレンドの発信だけでなく、実践的な学びや “場の空気” から得るインスピレーションに満ちたイベントです。
こうした展示会では、製品の魅力だけでなく、体験の設計やブース構成による印象づけなど、空間デザイン全体がブランド価値に直結する傾向が強まっています。
今後の展示会においても、ブランドやストーリーを空間で的確に表現する設計や演出が、ますます重要になっていくといえるでしょう。
公開日 2025年7月1日 16:30
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