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2023年3月、日本の円筒研削盤メーカーとしてトップシェアを誇る株式会社シギヤ精機製作所様からご用命いただき、本社改装工事に伴う技術展示エリアを手掛けさせて頂きました。

「コミュニケーションの種」をメインテーマに、企業の歴史や本社を構える福山の土地に合わせたデザインを落としこみ、社員の皆様がお客様を生き生きとご案内していただき、自然と会話が生まれるような空間を目指しました。

■歴史と技術を合わせた魅せ方
研削精度の向上には欠かせない匠の技、きさげ加工。

普段見ることができない伝統技術をお客様にも見ていただけるよう展示の提案を行いました。

初代社長が鉄道の駅建設に携わっていたこと・3代目社長が蒸気機関車の設計に大きく影響を受けたことから中庭には小型の機関車を走らせる線路も敷かれています。

そこで、私たちは実際に使われていた枕木を使用し、きさげ加工を施したプレートと合わせることで線路をモチーフとしたアートワークをご提案しました。

そして、この空間を技術へのリスペクト、歴史へのリスペクトを感じられるよう、他とは異なる空間としてデザインしました。

■想いを込める
創設の際は織機製造を行われており、福山市を代表する産業の1つである「備後絣」をおる際に使用されていたそうです。

当時の織機を復元したものを待合エリアに展示するにあたって、「備後絣」の柄である矢絣と福山市の市章にも使われている蝙蝠を合わせたアートワークを設置しました。

風水でも2匹の蝙蝠が来ると幸福が訪れるとされているので、今後の事業拡大への思いも込めて採用させていただきました。

■展示を引き立てる空間
商談室につながる通路には「今」を支える技術展示エリアを設定しました。

研削された製品をイメージした円筒什器や間接照明を使用したモノトーンな空間に、色分けした展示品がよく映えます。

色付けについては株式会社シギヤ精機製作所様からご提案いただき、カラーバランスも考慮しながらグラフィック・空間の色彩を調整しました。

お客様と会議を重ね、様々な課題をクリアしながら実現する事ができました。

サクラインターナショナルでは展示会だけでなく、ショールーム等の内装設計・コンテンツ提案も行っております。

お気軽にご相談下さい！

〈プロジェクトメンバー〉
プロデュース：黒田
クリエイティブディレクション：猪之奧
企画・空間・グラフィックデザイン：武政

公開日　2023年6月1日 10:30