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今回は、2025年10月22日（水）から10月24日（金）まで、ラスベガスコンベンションセンターで開催されたPool Spa Patio Expo 2025の様子をお届けします。

 

 

この展示会は、プール・スパ・アウトドアリビング業界を対象とした北米最大級のイベントであり、今年も世界中から約600社の出展者と専門業者が集まりました。

 

プール設備やスパ関連機器だけでなく、屋外家具、照明、タイル、清掃機器など、快適で美しいアウトドア空間を演出する製品が一堂に展示されていました。

 

今年の展示会で特に目立っていたのは、エネルギー効率の高いシステムと自動化技術。

 

スマートフォンで操作できる温度調整機能付きヒートポンプや、AI制御による水質モニタリングシステムなど、最新テクノロジーが業界に新しい波を起こしていました。

 

また、近年の環境意識の高まりを受け、太陽光発電を利用したプールヒーターや、リサイクル素材を用いたデッキ材など、サステナビリティを意識した製品の出展も増加。特にエコ建材や水循環システム関連のブースは、たくさんの来場者でにぎわっていました。

 

最新のプールクリーニングロボットが実際に稼働中。

 

水中での動作デモが注目を集めていました。

 

 

今年の展示会では、従来のプールエリアを「屋外のリビング空間（Outdoor Living Experience）」としてデザインする提案が数多く見られました。

 

屋外キッチンやラウンジ家具、照明デザインなど、住宅の延長として快適さとデザイン性を追求するブースが目立ちました。

 

中でも印象的だったのは、“癒しとウェルネス”をテーマにした展示。

 

日本でも人気の高いサウナやスパ、プライベートプールなど、リゾートのようなリラックス空間を自宅で実現する製品が多く紹介されていました。

 

木製のバレル型サウナや屋外設置可能なコンパクトサウナなどは、デザインと機能性を両立させた注目のアイテムです。

 

また、アメリカでは自宅にプールやジャグジーを備える家庭も多く、家庭用プールやスパの展示も豊富でした。

 

自動清掃機能付きの小型プールや、省スペース設置が可能なモジュールタイプなど、実用性とデザインを兼ね備えた提案が多く見られました。

 

全体を通して、プール・スパ・サウナといった要素が“屋外リビングの一部”として統合され、「家の中と外の境界をなくすようなライフスタイル提案」が強く打ち出されていたのが今年の大きな特徴です。

 

 

バレル型サウナからモダンデザインまで、家庭用サウナのバリエーションが一段と進化しています。

 

 

スイムスパの実演展示。

 

強力な水流を生み出し、限られたスペースでも本格的なスイミング体験を可能にしています。

 

施工の視点で見ると、プールやスパ関連のブースは水を扱うことから設営段階での計画性と安全管理が非常に重要です。

 

床の荷重や防水対策、排水経路など、限られた展示スペースの中でも細かな工夫が求められます。

 

家庭用サウナの展示では、木製ユニットと電気ヒーターの組み合わせが多く見られ、電源容量や排熱処理、安全距離の確保など、電気工事や設備設計の面でも慎重な調整が必要です。

 

ブースデザインにおいても、照明・素材・水面の反射などをどう調和させるかが、演出の鍵になっています。

 

Sakura Internationalとしても、こうした屋外系展示の安全性・演出性の両立をテーマに、今後の提案力強化に活かせる多くのヒントを得る展示会となりました。

 

Pool Spa Patio Expo 2025は、テクノロジー・デザイン・サステナビリティ・ウェルネスが融合した展示会でした。

 

「癒し」と「快適さ」を両立させる空間づくりへの関心が高まる中、こうしたイベントが今後も北米の住宅・リゾート市場のトレンドを牽引していくのではないでしょうか。

 

 

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公開日　2025年11月20日 16:00